2016年 12月 11日
道具か☆装置か |
イタリアの美術家 ブルーノ ムナーリは異才の人。
グラフィックデザイン、家具や照明などのデザインはもとより、役に立たない装置の数々がふるってます。
『疲れた亀のためのトカゲによるモーター』だとか、
『蛙→鱒→蝶の連鎖運動による扇風機』だとか。
超アナログ発想の装置のオンパレード!
『怠けものの犬のための尻尾振り器』
なんてのもあります。
個体としての役割のある道具には、ムナーリの装置ほど、愉快な屈折はありませんが、
燭台は燭台、役割をまっとうしてくれます。
フランスの古い手燭は、持ち手に施された花のレリーフと、受け皿のリムの刻み目、ホールダー部分の模様に渋い洒落っ気が。
道具としての役割はもちろん、それだけで飾りにもなるし、小さなトレイとしても有能です。
こちらもフランス、ピューターのメジャーカップ。
道具として使わずともサマになる姿形。
持ち手も、注ぎ口も、スッキリかっこいい。
木の芯にゴムが巻きつけてある、スタンプローラーも古いフランスのもの。刺繍やレースの模様をつける際に使われたそう。
自分だけの便せんや、ガードを作るのも楽しい。
もちろん飾りとしても、さりげないパフォーマー。
スタンプ、印判つながりで、こちらも届いたばかりのフランスのタイル。
うまく剝がせなかった跡もあり、それもまた味わい。
古道具の活用あれこれは、ムナーリの発想の尻尾あたりには繋がっているかもしれません。
かまくらボンボン。
12月18日(日) 江ノ島 龍口寺の骨董市に出店です。
クリスマスプレゼントに気の利いた古道具なんてのもオツ!かな。
by kamakurabonbon
| 2016-12-11 16:55
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